外科

はじめに

 当院にての初期研修2年間は外科専門研修の登竜門であり、3年次以降は湘南外科グループ(SSA ; Shonan Surgical Association)の修練施設(茅ヶ崎,湘南鎌倉,大和,名瀬,松原,湘南厚木, 静岡,東京西など)をローテートしながら、SSAメンバー候補として外科専門研修を行う。SSAは’07年9月現在、正会員(スタッフ) 57名、レジデント16名を擁する外科医師組織である。SSAの目指す外科医師像とは「メスの持てる内科医」であり、希望と情熱のある若い諸君の参加に期待したい。

後期研修

一般研修目標:GIO (General Instructional Objective)

 「外科」の一員になることを短期間ではあるものの経験することの中で、少なくとも日常診察で頻繁に遭遇するプライマリケアと救急医療を核とした外科疾患には適切に対応できるようになるために、外科医として必要な人格・態度を意識しつつ、多様な外科疾患に対する知識を学び、かつそれらに対して適切に対応できるよう基本的な診療能力を修得するように努力する。

行動目標:SBOs (Specific Behavioral Objectives)

1.外科医として、疾患のみならず患者を全人的に管理する能力を身につけるよう努力する。
2.外科医として、患者とその家族に対するいわゆるインフォームドコンセントの重要性・難しさを理解する。
3.外科医として、他の医師や医療従事者と協調して診療するチーム医療の態度を身につける。
4.一般外科、消化器外科、小児外科、呼吸器外科、乳腺内分泌外科、血管外科など多岐にわたる疾患の中でも、特に日常診療で遭遇する疾患に対しては診断と治療の基本を修得する。
5.常に考える姿勢を持ち、知識、理論、新しい技術を創造する能力を身につけ、「メスの持てる内科医」を心がける。

 「湘南外科グループ(SSA)外科後期専門医研修採用試験」にて採用された者は、晴れてSSAレジデントとして、3年次から6年次までのSSAレジデントの教育プログラムである「湘南外科グループ外科後期専門医研修プログラム」に沿って、SSA修練施設をローテートしながら研修する。  一般外科、消化器外科、胸部外科(肺・縦隔・食道)、末梢血管外科、乳腺・内分泌外科、腎不全外科、救急外傷外科、腫瘍外科、外科集中治療などをすべて「一般外科」の範疇として研修対象とする。6年次までには、学会発表も行い、日本救急医学会専門医、日本外科学会専門医を取得する。SSAレジデントとして6年次研修を終了した者が、SSA正会員の推薦を得て、新SSA正会員(スタッフ)としてグループに迎えられる。  内科の専門各科については、希望する専門科にHO-4、5から所属して必要な診療手技等を訓練し臨床経験を積み、その基礎を身につける。

<3年次> 手術手技として、胆嚢摘出術約40例、虫垂切除術約40例、ヘルニア修復術約40例、痔核根治術約40例、乳腺・甲状腺手術約20例を行う。

<4-5年次> 手術手技としては、胃・大腸切除、複雑な内視鏡下手術、外傷、乳腺手術などが主体となる。

<6年次> 手術手技としては、胸部、末梢血幹、肝・膵などのトレーニングが始まる。5年次までの研修評価の優秀なSSAレジデントは、6年次にSSAチーフレジデントを任命される。チーフレジデントは、最上級レジデントとしてレジデントを統括し、手術予定・病床・カンファレンスをコントロールする。チーフレジデント終了までに約1500例の手術を執刀し、ほとんど全ての標準的術式と、周術期管理・合併症を経験できる。また手術適応や手術時期の判断、危機対応、インフォームドコンセントを日常業務として行うため、一般外科医として必要な外科知識・技術・態度が自然に身につく。このトレーニングシステムは、米国の外科レジデントシステムと比較しても決して遜色はない。6年間のトレーニングを修了した時には国内どこの医療施設に出向しても外科部長の職務がつとめられるだけの、広範かつ専門的な知識・技術・態度が身についている。

日帰り手術

1996年湘南外科グループ(SSA)が日本で始めて「日帰り手術」を導入してから、すでに11年が過ぎましたが、やっと「日帰り手術」という言葉も市民権を得てきたように思います。

 「日帰り手術」とは、文字どおり早朝に来院して手術を行い、午後まで「日帰り手術センター」で静養した後に、その日の内に帰宅する外科治療をいいます。「日帰り手術」が注目されるようになったのは、日常生活のリズムを崩さず、宿泊入院の煩わしさもなく、身体への手術侵襲も最小限に済み、さらに医療費も節約できるという画期的な治療方法だからです。 「日帰り手術」を実現するためには、先進の米国のシステムに倣い、麻酔・手術手技・疼痛管理の刷新(低侵襲化)、看護体制の変革、ケアコーディネーターの養成、周術期管理のセンター化などが必要でした。実際に「日帰り手術」を始めてみると、これまで入院手術が常識だった鼠径ヘルニア根治術、痔核根治術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、甲状腺切除術などで、けして無理なく日帰りが可能であることが実感できました。「日帰り手術」の対象患者は、麻酔危険度が低く、生活が自立していて、家族の周術期のサポートが得られる人たちです。また「日帰り手術」の対象疾患は、前述の手術を主として、乳腺手術、腹腔鏡下付属器切除術、形成外科手術、関節鏡下手術、白内障手術、包茎手術、精管結紮術、内視鏡下ポリープ切除術など各診療科に範囲を拡げています。また、手術ではありませんが、従来入院検査を基本としていた心臓カテーテル検査、各臓器血管造影検査、ミエログラフィーなども「日帰り手術センター」を利用して「日帰り検査」ができるようになってきています。

 外科研修中には、一般の入院手術患者と「日帰り手術」患者が混在する形で、主治医として診療経験を積むことができます。

指導医研修内容

 SSA正会員として、後進の外科医の教育と日常診療に従事する傍ら、自らの関心領域を絞りより深い専門研修を行う。国内外の施設へ研修に行くことも勧められ、国立がんセンター、USAハワイ州クイーンズメディカルセンター、アリゾナ州グッドサマリタンメディカルセンター、ピッツバーグ大学病院、チューレン大学病院、メイヨークリニック、スローンケタリング腫瘍センター、MDアンダーソンメディカルセンターなどでの研修実績がある。

専門医研修内容

  内科病棟の新入院患者の診断、検査、治療などについて、指導医のもとで、特にcommon diseaseを中心に行えるようになる。 病棟当直業務も、当直医として求められる内容を、指導医のもとで、行えるようになる。また、救命的処置であるAclsや内科系救急患者の初期対応、初期治療を指導医のもとで行えるようになる。  ベッドサイドの基本的検査手技および腹部エコー検査などを行え、臨床検査値やX線CT,MRI線などの基本的読影力を身につける。

お問合せ先


研修プログラムなどの詳しい資料をご希望の方は、以下までメール願います。
 daishi.hayata@tokushukai.jp
 SSAホームページ
 http://www.ctmc.jp/ssa

平成17年度 湘南外科グループ(SSA)外科後期専門医研修募集

・対象:初期研修終了者 平成15~16年卒
・試験:詳細未定
・試験内容:筆記試験(初期研修終了レベルの臨床試験) 小論文 面接
・持参: 履歴書 初期研修で担当した症例の退院抄録、執刀例があれば手術記録の原本(当日返却します)

【受験申し込み】
・湘南鎌倉総合病院 0467-46-1717
・医局秘書:高坂


最終更新日: 2009年10月21日 17:12